北ガス社員による「座談会」「対談」の様子をお伝えします。
北海道へのU・Iターン就職というのも、就職先選びでは選択肢の一つです。そこで実際に経験した社員に、なぜ? どうやって決断を? という部分を中心に語ってもらいました。
(※掲載情報は取材時点のものです)
2017年入社。法人が対象の営業部門、都市エネルギーグループ所属。大学時代までは関東。エネルギー業界の中でも「北ガスが自分に合っている」と考え、Iターン就職を選択。
2016年入社。北ガスグループのITインフラ整備や情報セキュリティ対策を担うDX・構造改革推進部所属。北海道出身で大学時代を東京で過ごした。Uターン就職の決め手は生活環境だった。
2019年入社。エネルギーシステムグループ所属、地域冷暖房プラントの維持管理運用を担当。北海道出身で大学は愛知県。就活時に考えた人生設計に従い、Uターン就職を決意。
2018年入社。設備設計グループで経年ガス配管の維持管理、法令規定業務の管理を担う。北海道出身、大学は新潟。本州での就職も考えたが、最終的にはUターン就職に決めた。
私は第一営業部の都市エネルギーグループで法人向けのガス営業を行っております。主な営業先は建物を建てる建て主さんや設計事務所さんで、現在はホテルやオフィスビルの移転や建て替えに携わっています。
私のいるICT推進部という部署は、北ガスグループのITインフラ整備や情報セキュリティ対策を担っています。その中でも私が現在行っている主な業務は、情報セキュリティ対策の強化計画策定ですね。
私の所属している部署は、エネルギーシステム部エネルギーシステムグループ。業務内容は幅広くて、地域冷暖房プラントの設計・維持管理や、ビルや調理施設に設置する空調機のメンテナンスをしています。他にも北ガスが機器を導入し、お客さまからリース料金をいただく、エネルギーサービスの提供を行っています。
私自身は地域冷暖房プラントの維持管理運用の担当で、現在建設中の新札幌エネルギーセンターの設計や、4・6エネルギーセンターの維持管理運用を行っています。
私のいる設備設計グループは、ガス工事の設計や経年ガス配管の維持管理、法令規定業務の管理を行っています。私のいるチームは法令規定業務の管理をしており、実際に業務を行う北ガスフレアストや北ガスジープレックスと仕事をする機会が多いです。
北海道での就職、一番の決め手は生活環境が大きかったですね。私は出身が北海道でUターン就職です。大学時代に埼玉に住んでいたので、夏はめちゃめちゃ暑くて湿度も高くて。東京は楽しいところもありますが、ずっとここで過ごすというイメージがしにくかったですね。働く環境、生活する環境を考えたときに、「北海道に戻りたいな」という気持ちになりました。
大学進学で東京に行ったのは、どんな考えがあったのですか?
もともと北海道で働きたいっていう思いは大学に入る前からあったんです。ただ北海道で働くからこそ、一度道外から北海道を見ることも必要だと思っていたので、道外の大学に進学しました。
大学では北海道の主要産業である観光学を学んでいました。そうすれば、北海道で働く上でも強みになるのかなと思ったんです。
大学進学時から、北海道での就職を意識していたんですね。
私もUターン就職をしましたが、就活のタイミングで人生設計をしている中で、「定住したい」と思ったんです。大学は愛知県だったので、愛知県と生まれ育った北海道のどちらかで働こうと。就活を進めていくと「就職するなら北海道がいいな」という気持ちが大きくなって、北海道で就職することに決めました。
どんなところで「北海道いいな」と思ったんですか?
やっぱり、夏の過ごしやすさは大きかったです。あと、ゴキブリがどうしても苦手で。一度家に出たんですよ! ある日帰宅したらゴキブリが壁にくっついていて・・・。それでもう「北海道に帰ろう」と思いましたね(笑)。
それは帰りたくなるね(笑)
すごい衝撃的でした。
それも含めて、道外に出てみないとわからないことだから、良かったですね(笑)。
私は「Iターン就職」で、大学までずっと関東に居たので、就職を機に初めて北海道に来たんです。私は働く場所に対してこだわりは強くなかったので、志望していたエネルギー業界の中で、特に「ガス会社が面白そうだな」と思ったことと、その中でも「北ガスが一番自分に合ってるんじゃないかな」と考えたので、北海道就職になりました。
働きたい会社が北海道にあったんですね。
あとは、畠山さんの話とも似ていますけど、説明会でお会いした北ガス社員の方から「花粉とゴキブリがないのはすごい快適だ」っていう話があって(笑)。僕も虫嫌いですし、花粉症もひどいので、関東を離れるとそういうメリットがあるというのも北海道に惹かれた理由の一つでした。
みんな花粉とゴキブリと夏には悩まされてたんだね(笑)。
横田さんは、どうして「北ガスが一番合っている」と思ったんですか?
エネルギー業界の中でガス会社を見ていたのは、当時「電力の小売り全面自由化」が始まった時期で、ガス会社は「攻めていこう」という姿勢が面白そうだと思いました。
その中でも北ガスは灯油から電力への切り替え率が全国1位だったり、北海道の生活文化として灯油とプロパンガスが強いので、まだまだガス事業が成長する余地があるというところに、将来性を感じました。
あとは、説明会で出てくださった社員皆さんの人柄に惹かれたところが大きな理由です。
ガス会社の「攻めの姿勢」と北ガスの「将来性・人の魅力」が決め手だったんだね。
私はUターン就職ですが、大学進学するときには本州で就職するつもりでした。本州に進学して、そのままメーカーで勤務したいなと思っていて。自分が作ったものが形として残って、世の中に出して行ければいいなという夢があったんですけど、ちょっと本州に行ったら北海道に帰りた過ぎて...。
やっぱり気候と虫が合わなかった。本州の虫はでっかいですし(笑)。
やっぱり虫のお話(笑)
私は新潟にいて、新潟も雪がドッサリ降るんですけど雪質が北海道とは全然違って湿っているので、年中通してちょっと嫌な気持ちになったりして(笑)。
あとは誰も知っている人が居ない土地で、今後一生暮らしていくのかって思うと、不安な気持ちもありました。
そうすると当初の、「作りたい」っていう気持ちより「北海道のために何かできる企業で、北海道でずっと暮らしていきたい」という気持ちが大きくなって、道内企業に絞って就活してました。
就職で初めて北海道に来た横田さんが感じる、北海道の良さってどんなところですか?
一つ目はやっぱり気候ですね。夏は涼しいですし、冬も意外と過ごしやすい。天気予報で見るマイナス10度に怯えていましたが、思ったより寒くないことがわかって。北海道は、1年通じて快適な気候だなと思いますね。花粉症も治りました!
すごい!
二つ目は通勤時間ですね。関東地方と比べて自宅と会社の距離が近いのは便利だと思いましたね。父がサラリーマンで、片道1時間半かけて通勤しているのを見て育ったのでより実感します。
今の通勤時間は30分位で、満員電車もないですから、快適極まりない(笑)。
私は愛知県にいたので北海道の道路の広さが素晴らしいと思います! 学生時代は道路が狭くて一方通行も多く、本当に運転しにくくて...。北海道の道路はすごく広くて、運転していても気持ちいいんですよね。
私は北海道の中でも地方出身者なので、新潟から帰省すると、半日以上かけて移動してたので、かなりつらかった。ですが札幌からだと、バス1本で、もしくは車ですぐ地元に帰れるので、その環境がいいですね。
何かあったらすぐに帰れるのがUターン就職の良いところだよね。
私が感じるのは北海道というか札幌の話になってしまうんだけど、都市と自然のバランスがいい街だなって思います。
札幌って「大都市だな」っていう感覚があると思うんですけど、車で少し走ると自然があったりする。アウトドアが楽しめる場所もあるし、プライベートと仕事との両立するには素晴らしい環境だなと思う。
そうですよね。
私は夏場は結構アウトドア派で、自転車や、登山が好きなんです。自転車や登山をする人にとっては北海道は全国的に見ても魅力的な場所ですね。就職面接のときにも「北海道に来たら何をしたいですか?」と聞かれたら「自転車で駆け回りたいです」と答えていました(笑)。
プライベートでは北海道特有の大自然を楽しめるというのは、やっぱり大きな魅力だと思います。
北海道で働くことのデメリットを挙げるとしたら、冬道運転かな。北海道に住んでいるうちに少しずつ慣れてきましたが、最初は滑りやすい道路が怖いですね。
私はそもそも運転が苦手なので冬道はなおさら怖い。冬は引きこもってます(笑)。
あと冬は雪かきが必要ですよね。私は新潟にいたので、新潟と比べると札幌での雪かきはめちゃめちゃ楽ですが(笑)。
僕も雪かきは大変だなと思ったんで、将来建てる家には「ロードヒーティング(G-road)」をつけたいと思います(笑)。
あと、地方にすぐ帰ることができるっていうメリットがある反面、本州には行きにくくなるかなって思います。今はこのご時世で本州に行く機会も無いので、そんなに不便はしてないですけどね。
Uターン・Iターンをした皆さんの就活は、大変でしたか?
私はエネルギー業界に絞って就活していました。色々な会社の説明会聞いていく中で、北ガスは、僕にとってすごく印象に残った企業でした。社員の皆さんが自分の業務について活き活きと話されてるんですよね。それがすごく新鮮で、「自分もこの人たちと一緒に働きたいな」と思って。
北ガス社員で初めて会ったのは、阿部さんだったんですよ!
そうだったんだ!
Uターンの大変なところって、やっぱり説明会に参加するために北海道に帰ってくるところ。結構お金もかさむし大変でした。
そこで意識したことが、気になる企業の説明会の時期をできる限り固めて、1回の帰省で全部済ませること。そうやってでできるだけ往復の回数を抑えるようにしていましたね。
私はエネルギー業界、特にガス会社を志望していたので、全国のガス会社をいろいろ見ていました。どの企業も、ある程度の選考までは、東京開催が多かったので、私はほとんど東京で就職活動が完結していたかと思います。
北ガスは最終面接だけは札幌の本社で受けることになっていたので、飛行機で移動しました。
北ガスから内定をもらった時には北ガスが第一志望でしたので、そんなに移動の費用や時間に対して苦労したなって思うことはなかったです。
情報収集で困ることはありませんでしたか?
OB・OG訪問というのは難しいかなと思ったんですけど、北ガスは単独説明会を複数回開催してれましたし、選考の間に先輩社員を何人か連れてきてくれて、座談会も開催してくれていたので、困ることはありませんでしたね。
私は志望企業が全部北海道内だったので、北海道に行きっぱなしって感じでした。何度も往復してはいたんですけど、飛行機の便もわかっているしバスもホテルもわかっているので逆にやりやすくて。
あと私、すっごい方向音痴なんですよ(笑)。逆に東京や仙台とかで説明会を開催します、面接やりますって言われたときは、道順チェックで精神が消耗しちゃっていたので(笑)。
説明会や面接などが複数会場あるようなら、進んで札幌会場を選んでいましたね。
私も最終面接以外は、基本的には東京で就活していました。帰省に合わせて北海道で開催されている説明会にも行きましたが、東京で説明会をしてくれる企業の方が、UターンやIターンを積極的に採用しようとしてくれてるんだなと思っていました。
東京の会社に就職したことがないので東京の規模感ってわからないですけど、働く場所で仕事の規模って変わると思いますか?
私の業務内容でいくと、今、2030年の北海道新幹線開通に伴って建物の建設ラッシュが起きていて、50年に1回といわれるほど大きな規模の再開発が進んでいるんです。入社4年目の私が、こうした再開発の仕事に携わることができてるのは、北海道ガスみたいな少数精鋭だからこそかなと。
私の中では、大企業だと、ある程度の経験年数が経つまでは大きい仕事を任せてもらえないイメージがあるので、そういう意味では、若いうちから比較的やりがいのある、骨のある仕事ができるのは、北ガスだからだと思っています。
北ガスは大企業ではなく、規模としては中小企業に入ると思うんですけど、働いているうちに社内で知っている顔が増えてくることも仕事をしやすい規模感ですよね。
大企業だと、同じ会社だけど知らない人ばっかりみたいなことをよく聞きますけど、それなりに「顔と名前が一致する」ので、働きやすい。
仕事をしていうちに、知っている顔も増えていきますしね。
働く地域で考えると、北海道って日本の中でかなり特殊な地域だと思っていて。お客さまの設備で無駄になっている熱がある場合、北海道は、雪を溶かすのにその熱を使うんですよね。
本州だと雪もそれほど降らないので、いかに「エネルギーを無駄にしないか」「省エネできるか」を追求する上で、北海道は面白いところだと思っています。
北海道の冬は化石燃料の消費が増えるので、より省エネルギーを目指していくといった《技術屋》として、「地球温暖化を防ぎたい」とか「環境に貢献したい」とかっていう気持ちがある方にとっては、すごいやりがいのある場所だと思います。
そういった意味で、就活生にはそうした「北海道の良さがあるよ」っていうことを伝えたいですね。
素晴らしいですね。
畠山さんが言うように、やっぱり北海道だからこそ、ガス会社がすごく輝いているような気がして。
日本全国で見たときに、ガス暖房を使うのは北海道がトップだと思いますし、本州と北海道だと環境が違っていて、北海道では屋外のガス管の漏えい検査を冬にできなかったり、本州では屋外についているガス機器が家の中に設置されていたり、本州のガス会社と北海道のガス会社では、ひとくちにガス会社と言っても「大きく違うのかな」っていうことを感じます。
私は今、業務管理システムの改修を行ってるのですが、中小企業だからこそ「もっと良くしていこう」っていう部分がまだまだ残ってると思うので、そういうところを改善していくことが、仕事をしていて楽しかったりします。
たしかに伸びしろじゃないけど、まだまだ「やれていないこと」が多いからこそ、若手にも仕事が回ってきやすいっていう雰囲気があるかもしれない。
少数精鋭という言葉もありましたけど、いろんなことに挑戦させてもらえる機会が多くて、1人が担当する業務が多種多様です。「そんなこともやってるんだ」という社員が居ることも北ガスの特徴かもしれませんね。
2019年6月、北ガス本社は新社屋へと移転しました。新社屋には「北ガス札幌発電所」を併設し、都心部のエネルギー拠点として地域社会に貢献しています。
もちろん働く環境としても、新社屋は抜群の機能性を発揮。
新社屋移転をきっかけにより一層、次代に応える北ガスグループであり続けていきます。
座談会を終えて
人事グループ 採用担当
「北ガスらしくない発想」を生み出す原動力になるかもしれません。
社名から、地元出身者や地元大学出身者しかいないと思われがちな北ガスですが、最近の若手社員では、U/Iターン社員も多くの部署で活躍しています。
一度地元を離れたから見えたもの。
学生生活を過ごした場所だから聞けるもの。
はじめて来た土地だから感じられるもの。
自由化で、いかに「北ガスらしくない発想」ができるかが求められている時代において、彼らの多様な経験や価値観は、これからの北ガスを動かす大きな原動力になることは間違いありません。
参考情報
より一層、北ガスへのご理解を深めていただくための参考情報です。
(「北ガスグループの現況」39ページ《業務組織図》参照)
https://www.hokkaido-gas.co.jp/catalog/book/kitagas_action/index.html#page40